むるこさん/SNS運用代行チームディレクター
SNS運用代行チームのディレクターとして活躍されているむるこさん。Webサイトのディレクションや書籍の編集に携わったりと、さまざまな経験をされています。
SNSの運用代行チームのディレクターをしているむるこさんに、SNS運用の仕事について伺います。
オンライン秘書として悩む人へのメッセージもいただきました!
現在の働き方とそこに至るまで
ドイツ在住のフリーランスとして、累計11アカウントのSNS運用代行チームのディレクターをしています。
2020年12月からSNS運用代行の仕事を始めました。
以前は派遣社員として働いていましたが、ドイツに移住することになり仕事を辞め、特に何をするのか決めないままドイツに来たんです。コロナ禍でロックダウンとご時世的にも外で働くのが難しく、ビザ問題もあって、1年弱くらいニートをしていました。
ゆりえもんさんとの出会いは?
ニート中にTwitter(当時)でゆりえもんさんを知って、オンラインでも働けるなら私にもチャンスがあるかもと思い、追っていました。
そうしたらメルマガがあって、ミッションがあって。
当時のメルマガはゆりえもんさんとマンツーマンでの面談特典があったんです。そこでお会いしたのが初めてですね。
まだおうち秘書サロンができる1か月ほど前の話です。
SNS運用のきっかけは「時差があってもできる仕事」
SNS運用を担当することになったきっかけを教えてください。
お願いしたいことは山ほどあるというクライアントの、チームメンバーの一員に誘っていただいたのが始まりです。
仕事内容自体どうなっていくか分からなくて、ゆりえもんさんがクライアントにヒアリングしながら、担当者が決まっていきました。
その中で、「むるこさんにはSNSをお願いします」と連絡が来たのがきっかけです。
えええええっと驚きました!
それまでInsgagramは、鍵アカウントで友達とつながるためだけのツールで、しかもあまり投稿もしていなかったんですよね。
突然、やったことない業務を振られるのはオンライン秘書あるあるですね。
ゆりえもんさんには「現在の投稿や同業者さんの投稿をみて研究してみます!」と返信しました。威勢だけはよかったんです。
そして、なぜSNS担当に選ばれたのか尋ねたら「時差があってもできる仕事だから」と分かりやすい理由でした。
クライアントの要望によってフレキシブルに対応するSNS運用業務
私が行っているSNSの運用業務をざっと挙げると、こんな感じです。
- 投稿のネタ出し
- キャプション作成
- 画像作成
- 投稿後の確認 ←意外と大事。予約システムが上手く作動していない場合もあるので
- コメント返信
- フォロー/いいね周り
- ログ取り(フォロワー数などの記録)
- 月次分析レポート作成
- シフト作成(チーム案件)
- 画像データの管理
- 納品前チェック
- レギュレーション変更時の画像サンプル、マニュアル作成
- 経理関係(納品件数や請求金額の算出など)
- チームディレクション
これをアカウント分ってすごいですね。
案件によっても対応業務がまちまちなんです。
・まるっとお任せ
・一部だけ分業
・クライアントがハンドリングする
3つに分けられますね。
一口にSNS運用といってもクライアントの要望によってフレキシブルに対応するんですね。面白いですね。
SNS運用はどんな人に向いている?
大きく3つあります。
その1. なんでも面白がれる人
仕事全般に共通しますが、本人が楽しめなければ、よいものは作れないと思っています。モチベーションが維持できず継続できないとか。そういうのは成果物にも影響すると思います。
Insntagramは、エンタメを求めて見る要素がありますよね。ガチガチの仕事人が作っても面白くないと思うんです。
面白いからシェアしようという気持ちの人にはかなわない。
楽しく運用してくれている人に依頼したくなると思うので、真面目な投稿でも、「自分はここが面白いと思う」と胸を張る、そういうマインドは大事だなと思います。
投稿を作っている本人たちが楽しまないといけないですね。
その2. 小さな実験を繰り返しできる人
たとえば告知をしたい場合、頻度はどれくらいか、タイミングを考えます。やりすぎると嫌がられるので、その塩梅が難しい。毎回ちょっと実験しながら、最適なタイミングを探っていくことが大切です。
クライアントは宣伝したい気持ちがあったとしても、鵜呑みにするのは不正解かもしれないですね。
伝書鳩にならない、ということですね。
最初のうちはクライアントの意向もあるし、やってみないと分からないので、鵜呑みにするのも大事なんですが、ずっと言われたことだけやってるんだったら、クライアントがやっても変わらなくない?と。
自分の意見を持って実験できると、信頼に足る人になれるんではないかなと思います。
その3.ずっと仕事のことを考えるのが苦じゃない人
SNSは特にその傾向が強いと思いますが、ずっと仕事のことを考えるのが苦じゃない人ですね。案件によっては、クライアントの活動全てが投稿ネタになるので、常日頃から活動を追って、どんな発信をしてるのか通知で入ってくるようにしています。
旅行中でも必要と思ったらネタを追いかけるので、完全にオン・オフの切り替えがほしい人には難しいかもしれません。
むるこさんは逆に、オンとオフの切り替えがうまいんだろうな、と思います。
今日はダメだな、と思ったらソファに転がりますね。
むるこさんが思うSNS運用の課題とは?
「この絵柄がきたら、この人の投稿」とわかるのが大事。ただ、ずっと同じのが続くと「またこれか」になってしまう。「見なくてもいいか」と。
そこが永遠の課題だと思っています。
同じ内容ばかりだと飽きられてしまう。
ブランディングと紙一重なんですよね。
SNS運用者を目指すためには何をしたらいい?
ユーザーとしてInstagramを利用しておいたほうがいいですね。
私はそこで苦労したので。自分でユーザーとして使ってみないと分からないことが多いので、ぜひ使ってみてください。
次に、検索能力を高めるのもいいですね。ググったり、Twitterで検索するコツをつかんでおくといいと思います。
Instagram運用のこともTwitterで検索するんですか?
しますね。不具合情報をよく検索します。
不具合や解決方法の声があるので、Twitterで検索するのが効果的なんです。情報が早く、濃い情報はTwitterのほうが多いのではないかという肌感です。
人の行動を妄想する癖をつけるとわりといいですよ。
アカウントをフォローしてくださっている人やInstagramを見ている人は、どういうシチュエーションで、どういう場所で見るのかな、と広い視野で考えるのも大事かなと思います。
また、見ている人は画面上で何をするのかな?と考えるのも重要です。いいねしてね、保存してね、⚪︎⚪︎してね、と書いてあっても、すべてしてくれる人はどれくらいいるんだろう?してほしいことをひとつに絞ったほうが、その行動に流れていくはずなので、どれに絞ろうか考えるとか。
ユーザー目線で考えるんですね。
オンライン秘書を頑張っていきたい人へ
自分が出せるもの全部出していこうぜ!
出せるものとは?
得意かどうかは関係なく、できそうだなと思ったことを片っ端からやってみることですね。自分では得意と思っていなくても、他の人はやりたがらないな、ということありませんか?私にとっては、ログを取ったり、細かい数字を見てPDCAを回すことがそれでした。数字に苦手意識を持っている人もたくさんいるので。
数字に苦手意識を持っている人は、自分とは違う視点を持っているので、そういう人と組んだら、新しいものが生まれてくるのかな、と思います。
ただ、それは自分から出していかないと分からないこと。何気なくやってみたことが好評を博すことも少なくないですよね。そういうことを素直に受け入れて磨いていこうという人は伸びていくんだろうな、と思います。
オンライン秘書としての展望に悩む人へ
実は私、オンライン秘書の肩書きを使っていません。理由は、秘書らしい仕事をしていないというのもあるんですが、「SNS運用専門」なのか、「オンライン秘書」の中のSNS運用代行なのかで専門性が違って聞こえるからです。
私は、投稿代行にとどまらず、「アカウントを伸ばす」「売り上げを伸ばす」などに注力していきたいと思っているので、オンライン秘書の肩書きを使わなくなりました。
オンライン秘書の仕事は多岐にわたるので、すべてをこなす必要はないと思います。その中で自分に合ったものを磨いていくことも、一つの道だと思います。
むるこさんはSNS運用を始めたことで、そちらを専門的に磨かれていってるんですね。
私は結果的にそういう風に育てていただいたのが大きいんですが。
ゆりえもんさんからいただいた言葉で「なんでもできるよりも、専門性や強みをアピールしたほうが、仕事の依頼をしやすくなる」というのがあります。
一つは、自分なりの「これ」というものを作る。
もし同じ仕事ばかり依頼がくるとしたら、その人がその分野で信頼されている証拠です。依頼がくる仕事も自分の道の指標の一つとして持っていくのもいいのかな、と思います。
最初はいろいろ挑戦してみて自分に会うものを探すことや、人にアドバイスをもらったりして、ある程度経験を積むと「これだ!」と見つけることができるかもしれませんね。
なんでも楽しむ!
副業でもしんどかったらできないと思うので。
あと、体力大切です!
SNS運用者として活躍する先輩オンライン秘書が所属する「おうち秘書サロン」。
気になる方はぜひ以下のリンクを覗いてみてください。