今回の記事は、『おうちではたらくおしごと図鑑』のクラウドファンディングにご支援いただき「紹介記事」のリターンを選ばれた方の特別インタビューです。ご自身の事業に対する思いやこれまでの経験、挫折を乗り越えられた方法などをお聞きしています。
眞柄 真有奈(まがら まゆな)さん/ソウルフルライフ株式会社 代表取締役
「心に従ったFeelGoodな生き方」を広め、優しく創造的な世界をつくる人
会社員生活に挫折し、実績ゼロからプロコーチとして独立。コーチングスキルを使った「自分に自信を持ち、自分らしい人生デザイン」をテーマにした講座が大学必修科目に採用される。2024年4月に著書『叶ったつもりでワクワクするだけ人生が変わる予祝のまほう』を出版。プライベートでは予祝で-10Kgダイエットし、ミセスコンテストで世界大会出場。2児の母、セーラームーンをこよなく愛すアニオタ。
4つの軸で展開する心に寄り添う活動
ーー現在の仕事について教えてください。
現在、ビジネスパーソン向けのコーチング、大学の先生、予祝おねえさんとしての活動、それに紐づく著者という3つの活動を軸にしています。
そこにもう一つ加えていいのであれば…「2児の母」もしていますね。
(※予祝・・・「あらかじめいわう」こと。日本の伝統文化。喜びを先取りして、ポジティブなマインドセットをするという日本人ならではの「モチベーションマネジメント方法」)
ーーそれぞれの活動について、具体的に教えていただけますか?
コーチングは、個人向けと法人向けの両方を行っていて、割合としては4:6で法人の方が若干多いです。自分の仕事や人生をよりよくしたい、仕事を通じて自己成長を目指すビジネスパーソンに向けてコーチングをしています。これまで約2,500時間コーチングを行ってきました。
大学の先生は山野美容芸術短期大学で講師をしています。美容関係の仕事に就きたい学生が多く在籍している学校で、担当は、美道プロジェクト、「美しく生きる」という学校が掲げる人生哲学を探求する必修科目です。自己肯定感の向上や感情のマネジメント、他者との協働など、社会に出てから活きる実践的な内容を教えています。
予祝おねえさんとしては、本の出版やイベントを通じ、多くの方に予祝という考え方を広める活動をしています。
最後に「母」としての私。現在2人の子どもたちを育てています。
コーチングと教育から見えた社会の可能性と課題
ーー活動を始めたきっかけはなんですか?
すべての始まりはコーチングでした。2016年に個人向けコーチングをスタートし、2018年頃から法人向けに範囲を広げていきました。コーチングを通じて、人々には無限の可能性があることを実感したんです。
その後、2020年から大学で講師の仕事を本格的に始めました。コーチングと大学の先生、2つの活動からインスピレーションを受けて始めたことが予祝の活動でした。一対一のコーチングで、人は変われるといった可能性を感じましたが、限られた方しか受けられないといった課題も…。
一方、美道プロジェクトはコーチングよりも多くの方に伝えられますが、大学も学生しか授業は受けられないんです。より多くの方に考え方を伝えることで、大人が活き活きと生活できるのではないかと考えました。大人が活き活きとすることで、社会全体が変わると思ったのです。
コーチングで人の可能性を見つけ、教育に携わることで教育の課題や社会の課題が見えてきたのです。さらに出産を通じて子どもが生きる未来への課題を知り、3つを合わせて、自分ができることを考え、予祝の活動に幅を広げました。
予祝は私自身が普段から仕事やプライベートで取り入れて自信がついたので、より多くの方に伝えたいという気持ちがありました。
ーーまゆなさんが実際に「予祝」をして叶ったことがあれば教えていただけますか。
仕事の面では30歳手前で会社員を辞め、人生のどん底にいたときがありました。そのときに誰かの評価を気にせず、自分の心に従って生きてみよう!と予祝をやってみたんです。すると無職だったのにも関わらずコーチングの仕事に出会い、さらにコーチングしてほしい!というお話が次々と舞い込んできました。
当時は無職で自分に自信がなかったのですが、「今、自分ができることで、人の役に立ちたい!そのためならなんでもする!」と、プライドをかなぐり捨ててなんでもやったんです。コーチングの本がボロボロになるまで読んで、実践して、を繰り返していました。
気が付けば口コミだけで仕事ができるようになっており、法人の仕事も依頼されるようになっていて。「自分らしく仕事がうまくいっています!周りの方からもたくさん依頼が来ています!」といくつか仕事の予祝していたのですが、気が付けば本当にその通りになっていました。
他にも、自分の体型にコンプレックスを感じ、予祝で-10kgを実現。ミセスコンテストで世界大会に出場したり、予祝の本が出版できることになったりと、予祝したことが次々と現実に叶うようになっています。最初は自分に自信を持ちたくてやっていた予祝が、だんだんと「自分で未来を創っていく、ワクワクした創作活動のようなもの」に変わっていくのを実感しました。
自分にしかできないことを見つけ仕事や育児を両立
ーー活動を始めてから、特にうれしかったことはなんですか?
予祝の活動をする中で、2024年4月に著書『人生が変わる予祝のまほう』を出版し、2024年7月に出版イベントも行いました。イベントで出会ったみなさんの予祝が、どんどん叶っている報告をお聞きできることが一番うれしい瞬間ですね。
やりたい!と思ったことは、一人では到底かなわないものばかりですが、周りの素晴らしい方々にたくさん助けていただき、ありがたいことに実現に至っています。大変なことより楽しいですし、大好きで尊敬する友人たちと共に仕事や活動ができる幸せと周りのみなさんへの感謝をいつも感じています。
ーー育児もしながら活動をされていますが、両立する上で大切にしていることは何かありますか?
とにかく「人に頼る」ことですね。
転機となったのは、2人目の妊娠中に2か月間入院したことでした。これまではとにかく自分でなんでもやろう、と思っていたんです。そんなとき、私がいなかったら崩れていく家族の関係性にもろさと危機感を感じました。
「自分がすべてやればいい」とやってしまったら、家族一人ひとりの自立の機会を奪っていくのではないかと考えて、背負いすぎるのを辞めました。入院中の経験から、私にしかできないこと以外は肩の力を抜く、を意識しています。私が考える、私にしかできないことは、「私を含めた家族が家に帰ってきてほっと安心できる場所をつくること」ですね。
入院の経験から、ベビーシッターの方やシルバー人材センターの方など、さまざまな方の助けを借りるようになりました。
得意を活かしみんなで幸せになる働き方
ーーまゆなさんが仕事で大切にしていることを教えてください。
「誰かと幸せになる方法を常に考える」ことです。人をコントロールして幸せにするのではなく、一緒に幸せになっていく過程を作り出すことにやりがいを感じます。
私が最も大切にしているのは「みんなで心豊かになる」ことなんです。自分だけの利益や成功ではなく、関わる方全員が幸せになれる方法を常に考えていますね。自分の得にしかならないことは、ワクワクしないし、興味も持てません。
何かをやるのであれば、一人でも多くの方が心豊かになることを考えたいです。
ーーご自身の想いを実現するために、一緒に働く方に大切にしてほしいことはありますか?
自分の得意分野や目指したい方向性を明確にしてほしいです。「私はこれをやっていきたい」「私はこういったことが得意です」など自信を持って伝えてほしいと思っています。
提案されたときに依頼をしなかったとしても、記憶として残るので、何か困ったときに「あの方に依頼しよう!」と声をかけやすくなります。
また、カスタマーサポートの目線を持っていることも重要です。単なる事務連絡ではなく、相手の気持ちを考えた丁寧なコミュニケーションができることはとても大切です。
私の事業もお客さま対応が多く、サービス業に近い形なので、柔らかいやりとりを心がけています。オンライン秘書や近くで働く方には、同じように温かいコミュニケーションをしてもらいたいと思っています。
人生の可能性にワクワクしてほしい
ーー今後の展望や目標についてお聞かせください。
予祝の考え方をより広く伝え、多くの方が人生の可能性にワクワクできるような活動を続けていきたいです。具体的な形はまだ模索中ですが、活動の中で少しずつ見つけていきたいと思っています。
ーー最後に、まゆなさんが大切にしている言葉を教えてください。
すべての活動に一貫して「Follow your heart-心に従う-」という言葉を大切にしています。コーチング、子育て、大学での教育、予祝おねえさんとしての活動、すべて自分の心に正直であることを心がけていますね。結果的に、相手の方の心にも響くような活動につながっていくと信じています。
これからも一人ひとりの可能性を信じ、さまざまな活動を通して、もっと自分らしく幸せな人生を送れる社会を創っていきたいです。
貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
眞柄 真有奈(まがら まゆな)さん
ソウルフルライフ株式会社 代表取締役
パーソナルコーチ・予祝おねえさん
山野美容芸術短期大学 特任准教授
眞柄 真有奈 MAGARA MAYUNA
1987年生まれ 札幌出身/神奈川在住/2児の母
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